サイト管理人のカルミアです
ブラッシングのたびに、ごっそりと髪が抜けてしまうと不安になりますよね。
自分のブラッシングの抜け毛本数は正常な範囲内なのか、それとも何かのサインなのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ブラッシングによる抜け毛の平均本数から、その原因、そして今日からできる対策までを詳しく解説します。
抜け毛が増える季節的な要因や、毎日使っているシャンプーとの関係、そして髪の生まれ変わりの周期であるヘアサイクルについても触れていきます。
さらに、正しいブラッシングの方法や頭皮ケアの重要性、見逃してはいけない危険なサインや、抜け毛の背景に隠れている可能性のある病気についても言及します。
この記事を読めば、あなたの抜け毛に関する疑問や不安が解消され、健やかな髪を育むための具体的なステップが明確になるでしょう。
◆このサイトでわかる事◆
- ブラッシング時の抜け毛の平均本数
- 抜け毛が増えてしまう主な原因
- 季節の変わり目と抜け毛の関係性
- シャンプーが髪と頭皮に与える影響
- 正常なヘアサイクルと乱れる原因
- 抜け毛を減らすための正しい対策
- 抜け毛が危険なサインとなるケース
ブラッシングの抜け毛本数は正常?平均と原因
◆この章のポイント◆
- 正常な抜け毛の平均本数
- 抜け毛が増加する主な原因
- 季節の変化と抜け毛の関係
- シャンプーが与える影響
- ヘアサイクルの乱れ
正常な抜け毛の平均本数
ブラッシングのたびにブラシに絡みつく髪の毛を見て、不安に感じる方は少なくありません。
しかし、髪の毛が抜けること自体は、生理現象としてごく自然なことです。
大切なのは、その本数が正常な範囲内であるかどうかを理解することでしょう。
一般的に、健康な成人では1日に50本から100本程度の髪の毛が自然に抜け落ちると言われています。
これは、髪の毛の成長サイクル、いわゆるヘアサイクルの一部であり、古くなった髪が新しい髪に生え変わるために必要なプロセスなのです。
したがって、1日の総量としてこの範囲に収まっていれば、過度に心配する必要はないと考えられます。
ブラッシングの抜け毛本数は、この1日の総量に含まれるものです。
朝起きた時、シャンプー中、そしてブラッシング中など、様々な場面で髪は抜けています。
特に、シャンプーとブラッシングは、すでに寿命を迎えていた抜け落ちる寸前の髪の毛を物理的に取り除く行為なので、抜け毛が目立ちやすいタイミングと言えるでしょう。
例えば、1日の抜け毛が80本だった場合、そのうちの20本から30本程度がブラッシングやシャンプーによるものであることは十分に考えられます。
もちろん、髪の長さや量、ブラッシングの頻度によってもブラシにつく本数は変わってきます。
髪が長い人ほど、数本でもまとまって見えるため、多く抜けているように感じやすい傾向があります。
ここで、抜け毛の本数を把握するための簡単な目安を下の表にまとめました。
| タイミング | 平均的な抜け毛本数の目安 |
|---|---|
| 起床時(枕元) | 5~20本 |
| ブラッシング時 | 10~30本 |
| シャンプー時 | 30~60本 |
| その他(自然脱落) | 5~10本 |
| 合計 | 50~120本 |
この表はあくまで一般的な目安です。
重要なのは、日々の抜け毛の本数を意識し、急激に本数が増えていないか、以前と比べて明らかに変化がないかを観察することです。
例えば、これまでブラッシングで10本程度だったのが、急に40本、50本と抜ける日が続くようであれば、何らかの原因が隠れている可能性を考えた方がよいかもしれません。
自分の平均的な抜け毛の本数を把握し、その変化に気づくことが、頭皮や髪の健康状態を知るための第一歩となるのです。
抜け毛が増加する主な原因
ブラッシングの抜け毛本数が正常の範囲を超えて増加している場合、その背景には様々な原因が考えられます。
単一の原因ではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているケースも少なくありません。
ここでは、抜け毛の増加につながる主な原因をいくつか掘り下げて解説します。
ストレスの影響
精神的なストレスは、自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こす主要な原因の一つです。
過度なストレス状態が続くと、交感神経が優位になり、血管が収縮します。
これにより、頭皮への血流が悪化し、髪の成長に必要な栄養素が毛根まで届きにくくなってしまうのです。
栄養不足に陥った髪は十分に成長できず、細くなったり、通常よりも早く抜けてしまったりすることがあります。
また、ストレスは睡眠の質の低下にもつながり、髪の成長を促す成長ホルモンの分泌を妨げる要因ともなり得ます。
食生活の乱れ
髪の毛は、主に「ケラチン」というタンパク質から作られています。
そのため、日々の食事でタンパク質が不足すると、健康な髪を維持することが難しくなります。
過度なダイエットや偏った食事は、タンパク質だけでなく、髪の成長に不可欠なビタミンやミネラルの不足も招きます。
特に、亜鉛はケラチンの合成を助ける重要なミネラルであり、ビタミンB群は頭皮の健康を保つために欠かせません。
これらの栄養素が不足すると、ヘアサイクルが乱れ、抜け毛の増加に直結する可能性があります。
ホルモンバランスの変化
ホルモンバランスの変化も、抜け毛の量に大きく影響します。
特に女性の場合、妊娠・出産後には女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急激に減少するため、一時的に抜け毛が増える「産後脱毛症」を経験することがあります。
また、更年期も同様に女性ホルモンが減少するため、髪が細くなったり、抜け毛が増えたりする傾向が見られます。
男性の場合は、男性ホルモン(テストステロン)が特定の酵素と結びついて作られるジヒドロテストステロン(DHT)が、男性型脱毛症(AGA)の主な原因とされています。
睡眠不足
髪の毛は、私たちが眠っている間に成長します。
特に、入眠後数時間で最も多く分泌される「成長ホルモン」は、毛母細胞の分裂を活発にし、髪の成長を促す重要な役割を担っています。
睡眠時間が不足したり、睡眠の質が低かったりすると、この成長ホルモンの分泌が十分に行われません。
結果として、髪の成長が妨げられ、抜け毛が増える原因となることがあるのです。
慢性的な睡眠不足は、心身のストレスにもつながり、血行不良を招くなど、複合的に悪影響を及ぼす可能性があります。
これらの原因を理解し、自身の生活習慣を見直すことが、抜け毛対策の第一歩と言えるでしょう。
季節の変化と抜け毛の関係
「最近、特に秋になると抜け毛が増える気がする」と感じたことはありませんか。
実は、ブラッシングの抜け毛本数は、季節によって変動することが知られています。
特に、春と秋は一年の中でも抜け毛が増えやすい時期とされており、これにはいくつかの理由が考えられます。
まず、秋に抜け毛が増える原因として最も有力なのが、夏の間に受けたダメージの影響です。
夏は紫外線が強く、頭皮は日焼けによるダメージを受けやすい状態にあります。
紫外線は頭皮を乾燥させ、毛根にダメージを与えてしまうことがあります。
また、夏は汗や皮脂の分泌が盛んになり、毛穴が詰まりやすくなることで頭皮環境が悪化しがちです。
これらのダメージが秋口になって一気に現れ、抜け毛の増加として実感されることが多いのです。
さらに、動物の毛が生え変わる「換毛期」のような名残が、人間にもあるという説も存在します。
夏毛から冬毛へと生え変わるように、人間の髪も季節の変わり目に合わせて生え変わりのサイクルが活発になるという考え方です。
一方で、春に抜け毛が増える原因としては、新生活が始まることによる環境の変化やストレスが挙げられます。
入学、就職、転勤など、春は生活環境が大きく変わる季節であり、知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでしまう人も少なくありません。
前述の通り、ストレスは自律神経のバランスを乱し、頭皮の血行不良を引き起こすため、抜け毛の増加につながることがあります。
また、冬の間の寒さによる血行不良や、乾燥による頭皮ダメージが、春になって影響を及ぼすという側面も考えられます。
季節による抜け毛の増減は、ある程度は自然な現象と捉えることができます。
- 春(3月~5月): 新生活のストレス、花粉などのアレルゲン、冬の乾燥ダメージ
- 夏(6月~8月): 強い紫外線、汗や皮脂による頭皮環境の悪化、冷房による冷え
- 秋(9月~11月): 夏のダメージの蓄積、気候の変動による自律神経の乱れ
- 冬(12月~2月): 寒さによる血行不良、空気の乾燥による頭皮の乾燥
ただし、一時的なものではなく、抜け毛がずっと多い状態が続く場合や、特定の季節だけでなく一年中抜け毛が多い場合は注意が必要です。
その場合は、季節的な要因だけでなく、他の原因が隠れている可能性も視野に入れて、生活習慣を見直したり、専門家に相談したりすることを検討するのが良いでしょう。
季節の変わり目には、特に丁寧な頭皮ケアやバランスの取れた食事を心がけることが、健やかな髪を保つための鍵となります。
シャンプーが与える影響
毎日使うシャンプーは、頭皮と髪の健康に直接的な影響を与える重要なアイテムです。
ブラッシングの抜け毛本数が気になるとき、シャンプーの選び方や使い方を見直すことは非常に効果的な対策となり得ます。
不適切なシャンプーは、頭皮環境を悪化させ、抜け毛を助長する原因になる可能性があるからです。
洗浄成分の種類と影響
シャンプーの最も重要な役割は、頭皮と髪の汚れを落とすことです。
その洗浄力を担っているのが界面活性剤ですが、この成分には様々な種類があります。
洗浄力が強すぎるシャンプーは、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥やかゆみを引き起こすことがあります。
頭皮が乾燥すると、バリア機能が低下し、外部からの刺激に弱くなってしまいます。
その結果、フケや炎症などのトラブルが起こりやすくなり、健康な髪が育ちにくい環境になってしまうのです。
代表的な洗浄成分には以下のようなものがあります。
- 高級アルコール系(ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Naなど): 洗浄力が非常に強く、泡立ちが良いのが特徴です。しかし、脱脂力が強いため、乾燥肌や敏感肌の方には刺激が強すぎることがあります。
- アミノ酸系(ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNaなど): マイルドな洗浄力で、頭皮に必要な潤いを残しながら洗い上げます。肌への刺激が少なく、乾燥やダメージが気になる方におすすめです。
- ベタイン系(コカミドプロピルベタインなど): ベビーシャンプーにも使われることがある、非常に低刺激な洗浄成分です。アミノ酸系シャンプーの補助成分として配合されることも多くあります。
自分の頭皮タイプに合わないシャンプーを使い続けることは、抜け毛のリスクを高める行為と言えるでしょう。
正しいシャンプーの方法
シャンプー剤そのものだけでなく、洗い方も非常に重要です。
間違った洗い方は、頭皮や髪にダメージを与え、抜け毛の原因となります。
以下のポイントを意識して、日々のシャンプーを見直してみましょう。
- 予洗い: シャンプーをつける前に、ぬるま湯で1〜2分かけて頭皮と髪をしっかりとすすぎます。これだけで、髪の汚れの7割程度は落ちると言われています。
- 泡立て: シャンプーは直接頭皮につけず、手のひらでよく泡立ててから髪全体になじませます。泡がクッションとなり、摩擦によるダメージを防ぎます。
- 指の腹で洗う: 爪を立ててゴシゴシ洗うのは厳禁です。頭皮を傷つけ、炎症の原因になります。指の腹を使って、頭皮をマッサージするように優しく洗いましょう。
- すすぎ: すすぎ残しは、かゆみやフケ、毛穴の詰まりの原因となります。シャンプー剤が残らないよう、時間をかけて念入りに洗い流してください。特に、生え際や耳の後ろは残りやすいので注意が必要です。
シャンプーは、ただ汚れを落とすだけでなく、頭皮環境を整えるための大切なヘアケアの一環です。
自分の頭皮に合ったシャンプーを選び、正しい方法で洗うことが、ブラッシングの抜け毛本数を正常に保つための基本となります。
ヘアサイクルの乱れ
私たちの髪の毛は、1本1本が独立した寿命を持っており、「成長期」「退行期」「休止期」というサイクルを繰り返しています。
この一連の流れを「ヘアサイクル(毛周期)」と呼びます。
ブラッシングの抜け毛本数が正常範囲を大きく超える場合、このヘアサイクルが何らかの原因で乱れている可能性が考えられます。
正常なヘアサイクルとは
まずは、正常なヘアサイクルの各段階について理解しましょう。
- 成長期(2年~6年): 髪全体の約85~90%を占める期間です。毛根にある毛母細胞が活発に分裂し、髪が太く長く成長していきます。この期間が長いほど、髪は長く健康に育ちます。
- 退行期(約2週間): 髪全体の約1%程度です。毛母細胞の分裂が停止し、髪の成長が止まります。毛根が徐々に収縮し、頭皮の浅い部分へと上がっていきます。
- 休止期(約3ヶ月~4ヶ月): 髪全体の約10~15%を占めます。髪の成長は完全にストップし、毛根は完全に活動を停止します。この期間の終わりには、下から新しく生えてきた髪の毛に押し出される形で、自然に抜け落ちます。
つまり、私たちが日々目にする抜け毛のほとんどは、この「休止期」を終えた髪の毛なのです。
1日に50本から100本抜けるのは、このサイクルが正常に機能している証拠とも言えます。
ヘアサイクルが乱れる原因
問題となるのは、何らかの要因によって、この正常なサイクルが乱れてしまうことです。
特に、最も重要な「成長期」が短縮されてしまうと、髪が十分に成長しきる前に退行期・休止期へと移行してしまいます。
その結果、細くて短い、弱々しい髪の毛が増え、全体のボリュームが減少したり、抜け毛が著しく増加したりするのです。
ヘアサイクルが乱れる主な原因は、これまで述べてきた抜け毛の原因と共通しています。
- 生活習慣の乱れ: 栄養バランスの悪い食事、睡眠不足、運動不足などは、頭皮の血行不良や栄養不足を招き、毛母細胞の働きを低下させます。
- ストレス: 精神的・身体的なストレスは、自律神経やホルモンバランスを乱し、血管を収縮させて頭皮への栄養供給を妨げます。
- ホルモンバランスの変化: 加齢や出産、特定の疾患などによりホルモンバランスが崩れると、ヘアサイクルに直接的な影響を及ぼします。
- 頭皮環境の悪化: 不適切なヘアケアや、皮脂の過剰分泌、乾燥などにより頭皮環境が悪化すると、毛根がダメージを受け、正常なサイクルを維持できなくなります。
ブラッシングの際に、細くて短い毛が多く抜けることに気づいたら、それは成長期が短くなっているサインかもしれません。
ヘアサイクルの乱れは、抜け毛問題の根幹にあることが多いのです。
そのため、目先の対策だけでなく、髪が生まれてから抜け落ちるまでのサイクル全体を正常に保つという視点が、根本的な改善には不可欠となります。
生活習慣を整え、健やかな頭皮環境を維持することが、正常なヘアサイクルを取り戻すための鍵と言えるでしょう。
ブラッシングの抜け毛本数を減らすための対策
◆この章のポイント◆
- 正しいブラッシングの方法
- 健やかな頭皮を保つケア
- 見逃せない抜け毛の危険なサイン
- 抜け毛に隠された病気の可能性
- ブラッシングの抜け毛本数の総まとめ
正しいブラッシングの方法
ブラッシングは、単に髪の絡まりを解くだけでなく、頭皮の血行を促進し、髪にツヤを与える大切な役割を持っています。
しかし、その方法を間違えると、かえって髪や頭皮を傷つけ、抜け毛を増やす原因にもなりかねません。
ブラッシングの抜け毛本数を減らすためには、まず毎日のブラッシング習慣を見直すことから始めましょう。
ブラッシングの目的
正しい方法を学ぶ前に、ブラッシングの主な目的を再確認しておくことが重要です。
- 髪の絡まりを解く: 髪の絡まりやもつれを優しく解きほぐし、切れ毛や枝毛を防ぎます。
- 汚れやホコリの除去: 髪や頭皮に付着したホコリ、フケなどを浮かび上がらせ、シャンプーで洗い流しやすくします。
- 頭皮の血行促進: ブラシの毛先が頭皮に適度な刺激を与え、血行を促進します。これにより、毛根に栄養が届きやすくなります。
- 髪にツヤを与える: 根元から毛先に向かってブラッシングすることで、頭皮の皮脂が髪全体に行き渡り、自然なツヤとまとまりを与えます。
抜け毛を増やさないブラッシングの手順
では、具体的にどのような手順でブラッシングを行えばよいのでしょうか。
以下のステップを参考に、優しく丁寧なブラッシングを心がけてください。
- 毛先の絡まりから解く: いきなり根元からブラシを通すのは絶対にやめましょう。髪が引っ張られ、毛根に負担がかかったり、途中で切れたりする原因になります。まずは手ぐしで優しくほぐした後、毛先からブラシを入れ、絡まりを少しずつ解きほぐしていきます。
- 髪の中間部分をとかす: 毛先の絡まりが取れたら、次に髪の中間あたりから毛先に向かってブラシを通します。この段階でも、無理に力を入れないことが大切です。
- 最後に根元からとかす: 毛先から中間までの流れがスムーズになったら、最後に髪の根元から毛先に向かって、ゆっくりとブラシを動かします。髪全体の流れを整えるように、優しくとかしましょう。
- 頭皮マッサージを意識する(シャンプー前): シャンプー前のブラッシングでは、頭皮を心地よく刺激することも意識すると良いでしょう。クッション性の高いパドルブラシなどを使用し、下から上へ、頭全体の血流を促すように優しくブラッシングするのも効果的です。
特に、髪が濡れている状態でのブラッシングは避けるべきです。
濡れた髪はキューティクルが開いており、非常にデリケートで傷つきやすい状態にあります。
タオルドライ後、ドライヤーで乾かす際には、まず手ぐしで整え、ある程度乾いてから目の粗いコームやブラシを使いましょう。
また、使用するブラシの選び方も重要です。
静電気が起きにくい天然毛のブラシや、頭皮へのあたりが柔らかいクッションブラシなどを、目的に応じて使い分けることをお勧めします。
正しいブラッシングを習慣にすることで、不要な抜け毛を減らし、健やかな髪を育てていくことができるでしょう。
健やかな頭皮を保つケア
美しい髪は、健康な畑から良い作物が育つのと同じように、健やかな頭皮という土壌から育まれます。
ブラッシングの抜け毛本数が気になる場合、頭皮環境を見直し、適切なケアを取り入れることが根本的な解決につながります。
ここでは、健やかな頭皮を保つための具体的なケア方法について解説します。
頭皮マッサージ
頭皮マッサージは、硬くなった頭皮をほぐし、血行を促進するための非常に効果的な方法です。
頭皮の血流が良くなることで、髪の成長に必要な酸素や栄養素が毛根の毛母細胞までしっかりと届くようになります。
シャンプー中や、リラックスタイムなどに手軽に取り入れることができます。
- 指の腹を使い、頭皮全体を優しく掴むように動かします。
- 側頭部、前頭部、後頭部、頭頂部と、場所を分けて行うと効果的です。
- 「気持ちいい」と感じる程度の力加減で行い、爪を立てないように注意しましょう。
- 1回3分程度を目安に、毎日続けることが大切です。
紫外線対策
顔や腕の紫外線対策はしていても、頭皮の対策は見落としがちです。
頭皮は体の中で最も高い位置にあり、紫外線を直接浴びやすい部分です。
紫外線は頭皮を乾燥させ、炎症を引き起こすだけでなく、毛母細胞にダメージを与えて抜け毛や白髪の原因にもなります。
外出時には、帽子をかぶったり、日傘をさしたり、髪や頭皮用のUVカットスプレーを活用したりして、頭皮を紫外線から守ることを習慣にしましょう。
バランスの取れた食事
頭皮と髪の健康は、内側からのケア、つまり食事が非常に重要です。
特に、以下の栄養素を意識的に摂取することが推奨されます。
髪の主成分であるタンパク質、ケラチンの合成を助ける亜鉛、頭皮の血行を促進するビタミンE、皮脂のバランスを整えるビタミンB群などをバランス良く摂ることが大切です。
| 栄養素 | 主な働き | 多く含む食品 |
|---|---|---|
| タンパク質 | 髪の主成分(ケラチン)を作る | 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品 |
| 亜鉛 | タンパク質の合成を助ける | 牡蠣、レバー、牛肉、チーズ |
| ビタミンE | 血行を促進し、抗酸化作用がある | ナッツ類、アボカド、かぼちゃ |
| ビタミンB群 | 頭皮の新陳代謝を促し、皮脂分泌を調整する | 豚肉、レバー、うなぎ、マグロ |
これらの栄養素を日々の食事にバランス良く取り入れることで、髪の成長を内側からサポートすることができます。
質の良い睡眠
髪の成長を促す成長ホルモンは、睡眠中に最も多く分泌されます。
特に、眠り始めの深いノンレム睡眠時に分泌が活発になります。
質の良い睡眠を確保するためには、就寝前にスマートフォンやパソコンの使用を控え、リラックスできる環境を整えることが重要です。
毎日決まった時間に就寝・起床するなど、生活リズムを整えることも効果的です。
これらの頭皮ケアを継続的に行うことで、頭皮環境が改善され、抜け毛の予防や、ハリ・コシのある健康な髪の育成につながっていくでしょう。
見逃せない抜け毛の危険なサイン
これまで述べてきたように、1日に100本程度の抜け毛は生理現象であり、過度に心配する必要はありません。
しかし、中には注意すべき「危険な抜け毛」も存在します。
それは、単なるヘアサイクルの乱れだけでなく、何らかの頭皮の疾患や体の不調が原因となっている可能性があるからです。
ブラッシングの抜け毛本数と合わせて、抜け毛の状態や頭皮の様子をチェックし、以下のようなサインが見られた場合は、一度専門医に相談することをお勧めします。
急激な抜け毛の増加
季節の変わり目など、一時的に抜け毛が増えることはありますが、特定の季節に関係なく、ある日を境に突然抜け毛が急増した場合は注意が必要です。
例えば、毎日のブラッシングやシャンプーで、これまでとは比較にならないほどの量が抜ける状態が2週間以上続くようなら、何らかの異常が起きているサインかもしれません。
特定の部位だけが抜ける
髪が全体的に薄くなるのではなく、頭部の一部分だけが集中して抜ける場合、それは「円形脱毛症」の可能性があります。
円形脱毛症は、自己免疫疾患の一つと考えられており、コインのような円形や楕円形に髪が抜け落ちるのが特徴です。
1箇所だけでなく、複数箇所にできることもあります。
自分で気づきにくい後頭部などにできている場合もあるため、家族にチェックしてもらうのも良いでしょう。
毛根の異常
抜け落ちた髪の毛の「毛根」を観察することも、頭皮の健康状態を知る上で役立ちます。
健康な抜け毛の毛根は、白く丸みを帯びたマッチ棒のような形をしています。
しかし、毛根がなかったり、細く尖っていたり、皮脂のようなベタついた塊が付着していたりする場合は注意が必要です。
- 毛根がない、または細い: 髪が成長期にもかかわらず抜けてしまっている可能性があります。
- 毛根に白い塊が付着: 皮脂の過剰分泌により、毛穴が詰まっているサインかもしれません。脂漏性皮膚炎などの可能性も考えられます。
頭皮の異常
抜け毛と同時に、頭皮に以下のような症状が見られる場合も危険なサインです。
- 強いかゆみやフケが大量に出る
- 頭皮が赤く炎症を起こしている
- 痛みや湿疹、できものがある
これらの症状は、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎など、頭皮の病気が原因である可能性があります。
頭皮環境の悪化は、健康な髪の成長を妨げる直接的な原因となります。
これらのサインは、体が発しているSOSです。
「そのうち治るだろう」と自己判断で放置せず、気になる症状があれば、早めに皮膚科やAGA専門のクリニックを受診し、適切な診断と治療を受けることが何よりも大切です。
抜け毛に隠された病気の可能性
ブラッシングの抜け毛本数が異常に多い場合、その背景にはセルフケアだけでは改善が難しい、内科的な病気が隠れている可能性も考慮する必要があります。
髪は健康のバロメーターとも言われ、体内の異常が髪の状態に現れることは少なくありません。
ここで挙げる病気が抜け毛の直接的な原因となっている場合は、まずその原疾患の治療を優先することが不可欠です。
甲状腺機能の異常
甲状腺は、のどぼとけの下にある蝶のような形をした臓器で、体の新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌しています。
このホルモンの分泌が過剰になる「甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)」や、逆に分泌が低下する「甲状腺機能低下症(橋本病など)」は、どちらも抜け毛の症状を引き起こすことがあります。
甲状腺ホルモンは毛母細胞の働きにも影響を与えるため、そのバランスが崩れるとヘアサイクルが乱れ、脱毛につながるのです。
抜け毛の他に、異常な体重の増減、動悸、倦怠感、暑がりまたは寒がりといった症状がある場合は、内分泌科の受診を検討しましょう。
鉄欠乏性貧血
鉄分は、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンの主成分であり、全身に酸素を運ぶ重要な役割を担っています。
鉄分が不足すると、体は生命維持に重要な臓器へ優先的に酸素を送ろうとするため、頭皮などの末端組織への酸素供給が後回しにされがちです。
毛母細胞が酸欠状態になると、細胞分裂が正常に行われなくなり、健康な髪を作ることができなくなります。
その結果、髪が細くなったり、抜け毛が増えたりします。
特に、月経のある女性や、過度なダイエットをしている方は鉄欠乏に陥りやすい傾向があります。
めまい、立ちくらみ、息切れ、爪が脆くなるなどの症状があれば、内科で血液検査を受けることをお勧めします。
膠原病(こうげんびょう)
膠原病は、本来自分を守るはずの免疫システムが、誤って自身の体を攻撃してしまう自己免疫疾患の総称です。
全身性エリテマトーデス(SLE)や皮膚筋炎など、膠原病の中には症状の一つとして脱毛が見られるものがあります。
免疫の異常が毛根を攻撃することで、髪が抜け落ちてしまうのです。
原因不明の発熱、関節の痛み、皮膚の発疹など、脱毛以外の全身症状を伴うことが多いのが特徴です。
これらの症状に心当たりがある場合は、リウマチ・膠原病内科などの専門医への相談が必要です。
もちろん、抜け毛が多いからといって、必ずしもこれらの病気であるとは限りません。
しかし、セルフケアを続けても一向に改善しない、または他の体調不良を伴うといった場合には、安易に自己判断せず、医療機関を受診することが非常に重要です。
病気が原因の場合、その治療を行うことで抜け毛の症状も改善に向かうことが期待できます。
ブラッシングの抜け毛本数の総まとめ
この記事では、多くの方が気になるブラッシングの抜け毛本数について、その平均から原因、そして具体的な対策までを多角的に解説してきました。
最後に、本記事の要点を改めて整理し、日々のヘアケアに活かせるポイントをまとめます。
まず、健康な人でも1日に50本から100本の髪は自然に抜けるという事実を理解することが大切です。
ブラッシングやシャンプー時に目立つ抜け毛の多くは、この正常なヘアサイクルの一部です。
重要なのは、自分の普段の抜け毛の量を知り、それと比較して「急激に増えていないか」を観察する習慣を持つことでしょう。
抜け毛が増加する原因は、ストレス、食生活の乱れ、睡眠不足といった生活習慣に起因することが多くあります。
また、夏に受けた紫外線のダメージが秋に現れるなど、季節的な要因も無視できません。
これらの原因は、髪の成長期を短くしてしまうヘアサイクルの乱れに直結します。
対策としては、まず毎日のケアを見直すことが基本です。
洗浄力の強すぎない自分に合ったシャンプーを選び、爪を立てずに優しく洗うこと。
そして、ブラッシングは毛先から優しくとかし、無理な力を加えないことが、物理的なダメージによる抜け毛を防ぎます。
さらに、健やかな髪を育むためには、頭皮マッサージによる血行促進や、髪の材料となるタンパク質・ビタミン・ミネラルをバランス良く摂取するといった、内外からのアプローチが不可欠です。
一方で、急激な抜け毛の増加や部分的な脱毛、頭皮の炎症といった危険なサインが見られた場合は、放置せずに皮膚科などの専門医に相談する勇気も必要です。
時には、甲状腺の病気や貧血といった内科的な疾患が背景にある可能性も忘れてはなりません。
ブラッシングの抜け毛本数は、あなたの髪と体の健康状態を教えてくれる大切なサインです。
日々の変化に気づき、適切なケアを実践することで、これからも健やかな髪を維持していきましょう。
本日のまとめ
- 1日の正常な抜け毛は50本から100本程度
- ブラッシング時の抜け毛はその一部
- 抜け毛の主な原因は生活習慣の乱れ
- ストレスは頭皮の血行不良を招く
- 栄養不足は健康な髪の成長を妨げる
- 秋は夏のダメージで抜け毛が増えやすい
- 洗浄力の強いシャンプーは頭皮を乾燥させる
- ヘアサイクルの乱れが抜け毛を増やす
- ブラッシングは毛先の絡まりから優しく解く
- 頭皮マッサージで血行を促進することが大切
- 頭皮の紫外線対策も忘れずに行う
- 急激な抜け毛の増加は危険なサイン
- 部分的な脱毛は円形脱毛症の可能性も
- 抜け毛が続く場合は専門医への相談を検討する
- ブラッシングの抜け毛本数は健康のバロメーター
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脱毛症の種類で女性が知るべき原因と対策|FAGA・びまん性など解説
ブラシで毛が抜ける原因と対策|正しいケアで健やかな髪へ
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参考サイト
https://www.cosme.net/articles/EUnYJBAA
https://www.angfa-store.jp/column/scalp-care/1067i
https://hair-med.net/column/198/
https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/8-3/
https://www.ci-labo.com/cosme-de-net/2208B/


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